ゆーろ
こまっ太くん
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コンサルタントに向いている人の特徴ってなに?
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自分はコンサルタントとしてやっていけるのだろうか?
- コンサルタントとして成功できる人の特徴ってなに?
本記事では疑問にお答えしていく記事です。
僕自身10年以上、コンサルティング業界で仕事をしていますが、コンサルタントに向いている人とそうでない人が当然います。
10年もやっているとコンサルタントとして続く人もいれば、早々に辞めていった人もいます。
続く人には続く理由があるし、辞める人には辞める理由が勿論あります。
今日は自分も踏まえてコンサルタントとして、向いている人やコンサルタントを続けられる人の特徴について話していきます。
本記事を読むと
- 自分がコンサルタントに向いているかがわかる
- 現状コンサルに向いてない時にどうすればいいかわかる
それでは早速行ってみましょう!
1.コンサルタントに向いている人の10の特徴
コンサルタントに向いている人の特徴について早速話していこうと思います。
最初にお伝えすべきはコンサルタントは総合力が求められる仕事だということです。
- 頭が良いだけでもダメ
- 営業力があるだけでもダメ
- 人間性があるだけでもダメ
上記全ての要素を兼ね備えている必要があります。
どれか一つでも当てはまっていれば、コンサルタントになれる資質が備わっています。
もし今の時点で、自分に素質がないと感じている人でも努力を続ければ、コンサルタントに向いている自分になれるのであきらめずに頑張りましょう。
1.1.お客様との関係構築ができる
まず初めに、コンサルタントに向いている人は「お客様との関係構築」能力にたけています。
関係構築の能力は「お客様とコミュニケーションをとれる能力」とも言いかえることができます。
コンサルタントは一見頭がよくて、なんでも問題解決ができる人のような感じがしますよね。もちろん課題を把握し、課題に対して適切なソリューションが提供できることはもちろん重要です。
しかしそれ以上に大切なことは「自分という人間を好きになってもらえるか・信頼してもらえるか」です。
どれだけいいことを話していても、お客様に聞く耳を持ってもらえなければどれだけ話してもあなたの声は届きません。
一方、少しくらいきちんと話がうまくなくても相手に聞いてもらう体制が整っていれば、相手に話は届きます。
10年コンサルタントとして働いてみて、特に大事なのは、一生付き合えるような良好な人間関係だなーとつくづく感じています。
1.2.言語理解力がある
あなたという人間を信頼してもらい、話を聞いてもらえるようになったらいよいよ問題解決をしていきます。
人間性が最も重要とお伝えしましたがあなたのコンサルタント仕事は「お客様の問題を解決すること」です。
お客様の問題を解決するためには、まず正確に問題を把握できることが重要です。
そのため、問題を把握できる人は「言語理解力」に優れています。
- 相手が何を話しているのか正確に理解する。
- 何を課題に感じているかをきちんと理解できる。
言語能力が優れている人は上記能力を持ち合わせています。
全ては相手の課題を理解することが重要ですので、相手の話をきちんと理解できる人はコンサルタントに向いています。
どれだけ画期的なソリューションを提供できたとしても、お客様のニーズからずれた提案をしていては元も子もありません。
言語理解能力がある人は、自分がコンサルタントになれる資質があると自信を持ちましょう。
言語理解・把握に自信がない人は、以下の記事を読んてみてください。
自分がなぜ理解力がないのか、言語理解が難しいかを客観的に見つめ、少しでも物事が理解できるように取り組んでいきましょう。
1.3.図解思考・フォルダ思考ができる
論理的思考・図解思考(階層思考・フォルダ思考とも呼ばれます)ができる人はコンサルタントに向いています。
論理的思考・図解思考ができると現状把握と課題を見つけやすくなるからです。
- 論理的思考:「会話内容を分ける・階層別に区分できる思考」
- 図解思考:会話内容を「論理的に頭の中で図解イメージできる思考」
論理的思考ができる人はクライアントの話を聞いたときに
- 今回展開したい対象製品・製品特長はなにか
- 案件背景・クライアント課題は?
- 注力エリアはどこか?
- プロジェクトスケジュール・納期は?
など会話内容を頭の中で振り分けることができます。
更に具体化/抽象化をうまく活用することで、会話内容を階層別で区分することができます。
※具体・抽象化思考は論理思考に必須のスキルで、常に大きな概念から小さな概念の順で、情報を入れることで頭を整理することが可能です。
話を内容ごとに改装にしてひとまとまりにできると頭の中に入りやすく、クライアントの話していることや、現状足りていない情報を察知することができます。
例えばリンゴについて考えるときに大きな概念で区分できる人は
有機物>食べ物>果物>リンゴ>青森県産リンゴ>青森津軽リンゴのように考えることができます。
図解思考は論理的思考を支える頭の使い方で、頭の中で階層別で内容をイメージできますので、問題解決に足りない情報を見落とさずに済んだり、解決に向けたアイデアを出しやすくなります。
論理的思考と図解思考はコンサルタントに必須の思考法なので、これからコンサルタントになりたい人は必ず身につけましょう。
1.4.仮説思考ができる
仮説思考ができる人もコンサルタント向きです。
仮説思考とは目の前の課題に対して「こうすれば解決できるのではないか」と仮置きして考える技術です。
仮説を立てて、仮説が正しいかを確認していくことは、コンサルタントの必須スキルです。
問題解決はすべて仮説思考からスタートしており、仮説思考ができるとクライアントの課題に対して、解決に向けた提案の準備ができます。
常にクライアントの課題を見つけたときは
- どうすれば課題を解決できるか
- 課題を解決するために何の情報が足りていないか
- 課題を解決する方法を1つではなく複数見つけてみる
- 煮詰まっていたら何か別の方法で解決できないか
を考える癖をつけることで、自然と問題を解決することができるようになります。
仮説思考はクライアントの問題だけでなく、身近な問題でもトレーニングすることができます。
僕はいまカフェにいますが、
- コンセントをカフェの全テーブルに置いたら、売上は上がるか下がるか?
- その理由は何だろう?エクセルシオールはコンセントがなぜないのだろう?
など疑問と店舗をよくするための仮説を巡らせています。いきなり問題解決に取り組もうとしても普段から、
- 問題を見つける
- 問題を解決するための仮説を考える
- 仮説を裏付ける根拠を揃える
癖をつけないと課題解決は難しいので、常に問題を考えたり、解決に向けた仮説を立てる癖をつけるようにしましょう。
1.5.情報収集能力にたけている
コンサルタントに向いている人は「情報収集能力」にも非常に長けています。
例えば、いつもスマホやPCで自分の解体情報や必要な情報を検索する癖がついている人(検索するのが大好き)な人は資質があります。
情報収集能力はコンサルタントの必須能力です。
コンサルタントの仕事は問題解決のため、情報が必須だからです。
情報には担当者や有識者からヒアリングを行って集めた1次情報と、WEBなどでデスクリサーチを行って収集した2次情報などに分けられます。
情報の中でも1次情報を収集できるコンサルタントほど価値の高い人材になります。
2次情報も非常に重要かつ有益な情報が多いですが、やはりクライアントが優先するのは1次情報です。2次情報はクライアント自身がデスクリサーチを行うことで収集できる情報だからです。
とはいえ、デスクリサーチができなければコンサルタントになることはできません。
(大手コンサルティングファームだと専門アナリスト部隊がいるため、リサーチが不要な場合はある)
常に、自分が知りたい情報はどうすれば収集できるかを考えながら日々の生活を送るようにしましょう。
1.6.プレゼン力がある
プレゼン能力はコンサルタントの能力を最大限相手に伝えるために必要です。
どれだけ頭がよくても、人柄がよくても、自分の考えが相手に伝わらないと意味がありません。
だからこそプレゼン能力を備えている人は、コンサルタントになっても力を発揮することができます。
よいプレゼントっていったいどんなプレゼン?
と思う方もいるかもしれませんが、良いプレゼントとは「誰が聞いてもわかりやすく・問題解決の方法と根拠が明確なプレゼン」です。
わかりやすい話し方とは、以下を満たす話し方です。
- 結論→理由→具体例から話す
- 言葉の定義ができている
- むずかしい言葉を使わない
- 大きな概念から小さな概念の順番で説明している
- わかりやすい順番で説明する
- 今どこについて話しているかわかる
- 何について話しているかわかる
また問題解決の方法と根拠について述べているプレゼンは「Aを行えば、今回の問題は解決できるんだな」と明確に理解できます。
大半の人はプレゼンテーションの仕方を勉強・トレーニングしていないので、わかりやすく話すことに慣れていません。
そんな中で、シンプルなわかりやすい説明ができたらあなたの評価や信頼は非常に大きなものになります。
熱狂的で感動するプレゼンテーションも重要ですが、まず第一に相手に伝わりやすいプレゼンができることがコンサルタントにおいては重要です。
1.7.報告書作成(Excel・パワポ)
報告書作成もコンサルタントになるには重要です。
報告書は課題解決の方法と解決できる根拠を証明するために作成します。
口頭で伝えることも重要ですが、やはりビジュアライズすることでクライアントにとってわかりやすくプレゼンの補足資料になるためです。
報告書が書けないとコンサルタントにはなれません。
なぜなら問題解決の道筋と根拠は口頭ではなく、会社の資料として活用するため報告書での納品が求められるからです。
根拠を伝わりやすくする資料(報告書)には以下の要素を備えた資料の作成が必要です。
- スライドを見ただけで何が言いたいかわかるか
- どのように伝えれば、クライアントに分かりやすく伝わるか
- PPTやエクセルを活用して、どのようにすれば相手にうまく伝わるか
僕がコンサルタントになって一番つまづいた部分がこの報告書です。
それまで営業会社で働いてきたために、報告書・提案書作成のための資料やエクセルを作成してきませんでした。
そのため、入社してから少しずつ提案書や報告書を書く練習をしてきましたが、本当に苦労したことを覚えています。
常に、プレゼンテーションや報告書用にエクセルやパワポのスキルは求められますので、今は苦手でも学生時代および社会人時代からできるように修業を積んでおきましょう。
1.8.英語ができる
これからコンサルタントになる人は英語も必要になります。
理由は大きく3つあります。
①デスクリサーチを行うときは英語で検索するため
②現地調査や海外企業とのやり取りは英語になるため
③日本企業の海外展開は今後更にスタンダードになる
まず、デスクリサーチを行う場合は英語で検索することになります。
日本語と英語で検索すると情報量が10倍以上違うといわれています。
僕も数年間デスクリサーチに取り組んできましたが、検索を行うときに日本語で出なかったものが英語や現地語だと出てくることが多々あります。
英語で検索できることや、英語で文章が読めることができることで自分の可能性が何倍にも広がりますので、入社までまでに少なくとも読み書きができるようにはなりましょう。
大手コンサルティングファームに入社する場合にTOEICの点数も求められますので、英語を勉強しておいて損は全くしません。
また現地調査や海外企業とのやり取りを行う場合も英語をフルで活用します。
現地のパートナーや企業とのやり取りは英語で行われるため、先ほどの言葉と矛盾しますが英語がはなるに越したことはありません。
英語が話せることで、相手との会話がスムーズになり、人間関係も深まりますのでお互いを理解しあうためにも英語を話せるように普段からトレーニングは行っていきましょう。
最後に、今後日本企業の海外展開はさらにグローバルスタンダードになるということです。
これまでの10年間でも大手企業は何とか海外進出・海外展開に踏み切ってきましたが、まだまだ取り組みが進んでいないのが現状です。
少子高齢化・需要飽和の状態が続く中で、次にやるべきは海外進出しかありませんので、常に日本が重い腰を上げる前にいつでも海外に出られる準備をしておきましょう。
コンサルタント×海外は今後、日本で超重要ポジションになるので、ニーズが高まること間違いなしです。
1.9.経営戦略に関する知識がある
経営戦略に関する知識があることはコンサルタントとしてのマナーです。
よく後輩から「コンサルティングって何ですか?」と聞かれるのですが、コンサルティングは「クライアントの問題解決」をすることです。と答えます。
クライアントは課題を持っているから、コンサルタントを活用します。
では何についての問題を解決するのかというとずばり「経営」に関する問題を解決するんですよね。
※本来でいえば経営者をやったことがある人が経営についてコンサルティングをするべきです。
そうすることで、自分が体験してきたことをもとに事業のコンサルティングを行うことができます。
とはいえ、すべての人が経営者なわけがないので、自分にできる限りのことをしながら、コンサルティングを行う必要があります。
それは経営戦略についての勉強です。
経営戦略は文字通り黒字で経営するための戦略のことです。
企業はクライアントに価値を提供し、利益を稼ぐために存在しています。
経営戦略には
- 事業戦略
- 新規事業戦略
- 営業戦略・マーケティング戦略
- 開発戦略
- 製造戦略
- 調達戦略
- 財務戦略
など様々な戦略があります。
クライアントが抱えている悩みはこのいずれかに入りますので、少なくとも上記戦略について勉強をしていなければコンサルティングを行うことはできません。
全てはシンプルに利益を上げることが目的でして、そのために上記戦略を活用していくのです。
- 戦略の全体像を知るための勉強
- 具体的に自社で戦略構築して取り組んだ経験
- クライアントの問題を解決してきた経験
これらを積み重ねることで、様々な問題に対して問題解決できるようになります。
コンサルタントに向いている人は「経営・戦略が好き/興味がある」人です。
経営や戦略が大好きな人にとって経営は本当に面白いゲームのようなものなので、
常に勉強と実践を繰り返せるコンサルタントは転職になること間違いなしでしょう!
1.10.販売&マーケティングの知識がある
最後にコンサルタントに向いている人は「販売・マーケティングが好きな人」です。
理由は現代で求められるコンサルタントは「実行フェーズまでサポートしてくれるコンサル」だからです。
コンサルタントとして働いていると痛感するのが「戦略について学んでいるだけでは、戦略は絵に描いた餅」になるということです。
コンサルタントのキャリアのみで歩んでいる人は、営業経験やマーケティング経験が圧倒的に足りませんので、戦略を構築することはできても実行・実践フェーズでクライアントのサポートをすることが難しいです。
一方、営業を自分でやってきた人間はクライアントに対しても「どうすればクライアントの製品が売れるか」を説明できますので、コンサルにおける説得力が増すのです。
仮にコンサルという業種が合わなかったとしても、営業・マーケティングはどの会社でも必要なので、営業・マーケティング力があればどの会社でも生き抜くことができます。
また、コンサル会社の中でもベンチャーコンサルで働く場合は自分自身も営業を行う必要があります。
ベンチャーコンサルでは、営業ができないと売れない営業マンになってしまい、そもそもコンサルティングをすること時代チャンスがないのです。
クライアントが求めているのは利益を上げることですが、利益を上げるためには高付加価値の製品を開発することも重要ながら、国内・海外の営業マンがきちんと商品を売れることが重要です。
そんな中で事業戦略だけではなく、実行フェーズまでサポートできる自分になっておけば、間違いなく会社でもクライアントからも重宝される存在になります。
営業の機会があれば、徹底的にクライアントに営業する機会を設けて、自分自身が売り上げをあげられる自分になっていきましょう。
- モノを売るのが好き
- 同じものを売っているのに売れる人と売れない人がいるのはなんでだろう
- どうすれば物が売れるようになるかが気になる
こんな人は実践までサポートできるコンサルタントになれる資質があります。
よくあるのが営業力やマーケティング力はあるんだけど、自分のことを頭がよくないと思ってコンサルタントの道を閉ざしてしまう人です。
頑張れば将来有望のコンサルになれる素質があるにもかかわらず、営業力はコンサルティングに役立たないと菅以外をして諦めてしまう人が後を絶ちません。
営業力は最終的に、営業部隊の方に対して最高のツールになります。
今は論理的思考力や理解力・頭がよくないと思っている人でも、苦手な部分を克服できると本当に価値あるコンサルタントになれるので、諦めずに自分自身の能力を開発するようにしましょう!
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2.まとめ:努力の方向性を間違わなければ誰でもコンサルタントになれる
話をまとめていくとコンサルタントに向いている人の特徴は
📝コンサルタントに向いている人の10のリアルな特徴
- お客様との関係構築ができる
- 言語理解力がある
- 図解思考・フォルダ思考ができる
- 仮説思考ができる
- 情報収集能力にたけている
- プレゼン力がある
- 報告書作成(Excel・パワポ)
- 英語ができる
- 経営戦略に関する知識がある
- 販売&マーケティングの知識がある
最後にお伝えしたいことは、絶対あきらめなければ誰でもコンサルタントになれるということです。
そしてコンサルタントなるためには、行くかのコツがあるということです。
コンサルタントになるためには、以下3つの条件が必要です。
1.今回紹介した10の特徴のいくつかを兼ね備えている
2.可能性を感じる(年齢的にもまだ若い)
3.実績がある
まず第一に資質がない人、コンサル会社に入っても活躍できなそうな人は、履歴書を見ただけで大体わかってしまいます。
だからこそ、今回ご紹介したコンサルタントが持っている10の特徴を転職時までに習得するようにしてください。
次にコンサルティングの実績があることも転職においては必須条件になります。
メーカーや別業界にいる人は「自分にはコンサルの実績がない」と思ってしまう人もいるかもしれませんが大丈夫です。
コンサルティングとは「問題解決」とお伝えしてきました。
つまり自分の所属している企業や事業も課題をどのように解決してきたのか、解決するために何を考えて行動してきたのかを伝えることで「問題意識や問題解決ができそうだ」と思ってもらうことができます。
さらに年齢も若ければ、ここから育てれば何とかなるかもしれないと思ってもらえて転職できる可能性も高ります。
常に採用担当から見て、自分自身を採用するかどうかを客観的に判断するようにしてください。
最後に自分の会社でとにかく実績を出すことが重要です。
理解力のある優秀な担当者であれば、他社で実績を出しているのであれば自社でも成果を出せることを知っています。
孫さんやホリエモンがどの会社に行っても絶対成果を出すように、成果が出るにはそれなりの理由があります。
どんな会社であれ、成果を出している人は必ず容認してもらえますので、今の会社で100%成果を出してください。
本記事を読んでくれた人が、自分の可能性に気付いてコンサルタントとしての道を切り開いてくれることを応援しています。
今回は以上です!