
・試用期間中に辞めるメリット・デメリットをそれぞれ教えてほしい
・仕事を辞めるときに、なるべく「円満退社する方法」も教えて!

本記事を読むことで、下記について知ることができます。
- 試用期間中に辞めてもいいのかの実態
- 試用期間中に辞めるメリット・デメリット
- 試用期間中に円満退社する方法
結論、試用期間でも退職日の2週間前に労働者側が「会社を辞めたい」と伝えることは自由です。
試用期間中に微妙と思った会社を早期に辞めれば、第二新卒枠の資格を再度利用できて、居たくもない会社で無駄な時間を過ごさずに済みます。
一番ダメなのは「会社に怒られる」「言い出せない…」とあきらめてしまうことです。
試用期間中に仕事を辞めるメリットとデメリットをお伝えした後に、「円満退社できる方法」も解説しているので、安心して読み進めてくださいね。
- 転職のミスマッチをなくす方法が知りたい人は→ミスマッチをなくす転職活動の章へどうぞ
参考記事:仕事を辞められないまま5年が経った僕の経験談【辞めますと言えず超後悔】

この記事を書いている僕は30代で、現役戦略コンサルタントとして10年働いています。
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1.試用期間とは?試用期間中に辞めてもいいの?
試用期間は『本採用を前提としたお試し期間』のようなものです。
企業側が求職者に対し、長期雇用を前提としてその人の勤務態度・能力・スキルを見て本採用すべきかを判断する期間として設けられています。
法的に設置義務はなく、通常と同じ雇用契約になり、期間は約1~6か月(最長1年が限度)です。
試用期間を設ける場合は、就業規則・労働契約書に明記する義務があるのできちんと確認しておきましょう。
1.1.即日退社はできない|最短での退職は2週間後で
試用期間中に辞めたくても、即日退職はできません。
退職の申し出をする日や、退職までの期間について社内規定がない場合、基本的に「申し出から2週間後」に契約を終了できます。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。引用元:民法第六百二十七条
1.2.試用期間中に辞めた場合は履歴書に記載必須?
試用期間中に退職する場合も「履歴書に記載しないといけないの?」と考える人もいると思います。
基本的には「試用期間中に退職」したことも履歴書に記載するのがマナーです。
しかし試用期間中は首魁保険や厚生年金に加入してないことが多く、仮に履歴書に記載してなくてもばれるリスクは少ないので、実際問題、起債していない方もいるのが実情です。

2.試用期間中に仕事を辞めるメリット
試用期間中に仕事を辞めるメリットは次の通りです。
2.1.新卒で入る職場であれば「第二新卒・新卒採用枠」が狙える
使用期間中に退職する1つめのメリットは、新卒の場合「第二新卒・新卒採用枠」が再度狙えることです。
一般的に学校を卒業して修飾語、約3年以内に転職を希望する人のこと。定義はない。
第二新卒は基本的なビジネスマナーが身についていると認識されて、若手を必要とする企業から求められます。

参考記事:「とりあえず3年働くべき?」3年目以内の転職で得るものと失うもの
2.2.合わない職場と仕事内容で時間を無駄に過ごさなくていい
2つ目もメリットは、合わない職場・仕事内容で時間を無駄にせずに済むことです。
20-30代の時間はとてつもなく貴重です。なぜなら人生の中で最も、挑戦と失敗ができる時期だからです。
先輩から教えてもらえる機会もあり、どれだけ質問しても快く教えてもらえるのもの若さあってこそです。

2.3.ストレスや心身の疲弊から解放される
3つ目はストレスは心身の疲弊から解放されることです。
- 今の会社に本当にいてもいいのか?本当は辞めたい…
- 言い出したいけど、言い出せない。でもとてつもなく辛い…。
こんなことを毎日考えてると仕事も手につかず、自然とネガティブになります。
上記状態ではベストパフォーマンスを出せず、仕事の成果も出せないのでモヤモヤしているなら転職するのはありだと思います。
2.4.上司や同僚に情が湧いてきて辞められなくなる
4つ目は上司や同僚に情が湧いて、まずまる辞められなくなることです。会社や職場の人は良かれと思ってあなたの世話をしてくれます。
会社や仕事内容が良くても、上司や同僚と過ごす時間が長くなると「居心地が良くてやめられない」ことはよくあるのです。
ただし、人間関係が良くても、仕事内容がつまらない・成長できなければ将来のためになりませんので、情が移る前の試用期間中に辞めた方がしこりがなくて済みます。
3.試用期間中に仕事を辞めるデメリット
メリットがある一方で、試用期間中に辞めるデメリットは次の通りです。
3.1.転職や再就職に不利になる場合がある
試用期間中に仕事を辞める最大のデメリットが「転職や再就職に不利になる」ことです。
なぜなら、前職での仕事内容は絶対聞かれるため、早期退職の事実を知ると採用担当者は「あなたが数ヶ月で辞めた事実を懸念する」からです。
- 早期に辞めるということは「忍耐力がない」んじゃないか?
- 「上司や環境のせいにして」弊社でも同様に辞めないか?

3.2.雇用保険の加入履歴が残るので「職歴に傷がつく」
2つ目は雇用保険に加入していた場合、履歴が残るので「職歴に傷がつく」ことが懸念されます。
職歴はずっと残るものであり、採用担当もツッコミやすい部分なので、できればツッコミどころはなくしたいところです。
採用担当からすると「一定期間働いてくれる人」は採用しやすい事実があることも認識しておきましょう。
3.3.上司や同僚など周りからの目が気になる(2週間は地獄)
3つ目は上司や同僚など周りからの目が気になることです。
せっかく歓迎してもらい入社したものの、早期退職を伝えると「もう辞めるの?」と冷ややかな目で間違いなく見られます。
退社発表後の2週間は至極のような時間になることは、あらかじめ理解しておくべきです。
3.4.会社のノウハウやできる上司から学べる機会を失う
最後のデメリットは「会社のノウハウ」や「上司から学べる」機会を失ってしまうことです。
会社には数十年積み重ねてきた「事業ノウハウ」やスーパー上司の「営業力」など学ぶことが多々あります。
折角の学ぶ機会を得ずに辞めるのは、もったいないのである程度学べることを学んでから辞めることを個人的にはおすすめします。
参考記事:【コンサル10年の結論】社会人20代で身につけるべきビジネススキル30選
4.試用期間中に退職を考えた方がいい7つの理由
試用期間中に仕事を辞めるメリット・デメリットをお伝えしましたが、これら関係なく、試用期間中の退職を考えた方がいいケースをお伝えします。
4.1.勤務時間が条件と違う
試用期間中の退職を考えるべき1つめのケースが「勤務時間が条件と違う」場合です。
条件では9:00-17:00と記載があるにもかかわらず、入社してみると1人として定時で帰らないブラック企業があります。
定時で帰ると「他のメンバーは働いてるよ?」と謎の理由をつけて催促される場合もあるので、そのときは試用期間中での退職を検討しましょう。

4.2.残業代無し・休日出勤が多いブラック企業
2つ目は残業時間が長すぎる、休日出勤が多い上に、残業代が出ない会社のケースです。
こちらも典型的なブラック企業で、残業や休日出勤が常態化し、当たり前の感覚がマヒしているケースです。
社内を見たり、入社後社員の正直に働き方について聞くことで、おおよその働き方は見えてきます。
仲のいい同僚や後輩を社内で作って「会社のリアルな働き方」は試用期間中に調べておきましょう。
4.3.雇用形態や給料が最初の話と違う
3つ目は雇用形態や給料が最初の話と違うことです。
具体的には、家族がいるので「リモートや時短勤務」を要求したにもかかわらず、フルタイム出勤を命じられる。
または、当初、話していた「最低年収」を保証してもらえない。なぜが年末のボーナスが「初年度だからもらえない」などです。
このような会社は「人件費削減」「会社の利益を社員に還元するつもり」がないため、早急にホワイト企業に転職しましょう。
4.4.社内体制がひどい(人数少なくて業務過多)
4つ目は社内体制が希薄で、自分に大量の仕事が課せられるパターンです。
入社間もないにもかかわらず、人数が少ないため、まともな教育もなく仕事ばかりが雑に割り当てられる。
また仕事が多すぎて、残業ばかりが続く会社もベンチャー企業によくあります。
試用期間中には「各部署の人数・業務過多状況」を確認して、自分に不可能なレベルの仕事量が与えられないかチェックしておきましょう。
4.5.募集していた内容と職種と仕事内容が違う
5つ目の退職検討理由は「募集内容と職種or仕事内容が違う」ことです。
当初希望した部署とは違う部署に配属になったり、自分がやりたかった仕事ができないと有意義なビジネス生活は送れません。
なぜなら苦手な仕事や好きではない仕事では成果が出せず、嫌いなことを嫌々おこなうため成長スピードも遅くなるからです。

4.6.上司の態度が悪い・会社の雰囲気が悪い
6つ目に危機察知すべきは「上司の横柄な態度」や「会社の雰囲気が悪い」会社です。
重鎮社員が声を荒げて怒鳴っている、誰もそれに対して言えない状況はブラック企業あるあるです。
また誰も口答えできない雰囲気・社内がぎくしゃくしている状況も早めにつかみ取って、まずそうであれば早急に辞めてしまいましょう。
4.7.仕事の難易度が高すぎてついていけない
仕事の難易度があまりに高くついていけない場合もあると思います、できれば「必死についていく」ことをおすすめします。
なぜなら困難なことを乗り越えた先に「圧倒的な成長」があり「できないことができるようになる」からです。
ただし仕事ができない・つら過ぎてメンタルや心身がダメになりそうな時は、求職や転職を検討しましょう。
人生において、自分の体が最も重要です。最悪体調が良ければ別の選択肢もあるので、状況を踏まえて対応してください。
参考記事:仕事ができない人の特徴15選と、辞めたいときの18の解決法
4.8.商品の売り方が悪質・ゴリ押し営業・ノルマ必達
最後は商品の売り方が悪質・ゴリ押し営業・ノルマ必達という考え方の会社は要注意です。
なぜなら上記のような風土には「顧客より自分の会社を優先する考え方」が浸透しているからです。
お客様のことを考えられない会社が、自社の社員を大切にできるわけがなく、大抵の会社がブラック企業か人を大切にしない会社です。
5.【ブラック企業】試用期間中でもこんな会社はすぐ辞めよう!
試用期間中に退職した方がいいケースをお伝えしたところで、典型的な『ブラック企業あるある50のチェックポイント』を載せておきます。
長めの記事なので割愛しますが、あなたが今、働いている会社が『ブラック企業』ではないかチェックしてみてください。
そしてもしたくさんのチャックに該当するようであれば、転職エージェントに相談して、抜け出せなくなる前に次の会社を探しておきましょう。

参考記事:【ブラック企業あるある】思い出すと恐怖『超ブラック企業50の特徴』
6.退職するなら試用期間中の方が有利!円満退社する方法
退職するなら試用期間中が圧倒的に有利かう楽ちんです。ここからは円満退社する方法する方法についてSTEP別に解説していきます。
退職を伝えるときは繁忙期ではない時期12-3月がベストですが、試用期間中で早急に辞めたい場合は、辞めたい時になりふり構わず伝えるべきです。
上司にアポイントをとり、2人で静かに話せる場所で2週間から1か月前には伝えるのがマナーです。
なぜなら明確な意思を伝えなければ、退職を引き留められたり、ないがしろにして退職願を受け取ってもらえないからです。
また「辞めるときの理由」が最も大切ですが「御社では希望をかなえられない」と思われるもっともな理由を述べて、上司に言いくるめられないようにしましょう。
関係性が悪くなると辞めにくくなるからです。また一方的に退社日を伝えるなど配慮のない伝え方は控えましょう。
さらに人間関係・今の仕事が合わないというと「部署異動」などで対応されるので、会社が対応できない理由を伝えるのがポイントです。
交渉余地を与えると、時間を延長されたり、仕事を辞める話がなかったことになるので注意が必要です。
万全の準備をして、円満退社を実現してくださいね!
- 退職願・届の提出
- 引継ぎの流れ・スケジュールを抑えておく
- 「現職場・チームに迷惑をかけないよう」最善を尽くす
- 補足:必ず次の転職先が決まってから辞めよう
- 失業保険の申請
- 健康保険の手続き
参考記事:仕事を辞めたいときの伝え方&切り出し方【サクッと円満退社できる12個のコツ】
7.2度とミスマッチしない転職活動3STEP
『2度とミスマッチしないの転職活動3ステップ』は次の通りです。
- 自己分析と業界分析を入念に行う
- 転職エージェントを複数活用し、企業の評判を聞いておく
- 「転職会議」を使って、企業の裏側を徹底的に調べる
STEP1:自己分析と業界分析を入念に行う
まずSTEP1では、必ず再度自己分析と業界分析を行っておきましょう。
なぜなら、自分の得意なこと・好きなこと・将来のキャリアが定まってないと、企業に何を求めれば正解かわからないからです。
また業界分析もあわせておこなうことで、仕事内容や風土のミスマッチをなくすことができます。
- 年収の高い業界(金融・不動産など)が転職優先度が高いのか
- ホワイト業界(大学・化学メーカーなど)で、ボーナスや福利厚生が安定しているところがいいのか
- ベンチャー業界(WEB・IT系)で1日でも早く、実力と実績を身に着けたいのか
自己診断をしたい人はリクルートエージェントや、doda(デューダ)に登録すれば無料自己診断もできるので試してみてください。
STEP2:転職エージェントを複数利用して「企業の評判」を聞いておく
STEP2は『転職エージェントを複数利用』して、客観的な評判を聞いておくことです。

試用期間中に退職するときは必ず「先に転職先が決まってから退職を伝える」べきです。
なぜなら転職には平均2~3か月を要するため、お金が無くなる理由で条件と合わない企業へ転職してしまい、再度ミスマッチと試用期間中の退職に追い込まれるからです。
参考記事:お金がない!辞められない現状を抜け出す『対処法9選』
転職活動はエージェントを必ず複数利用して、自分に性格・希望条件に合った企業を複数アドバイザーの視点から確認してもらいましょう。

本記事の読者が利用するおすすめエージェント
STEP3:「転職会議」を使って、企業の裏側を徹底的に調べる
最後に「転職会議」を利用して、企業の裏側を徹底的に調べましょう。
転職会議は、企業の評判や口コミを会社のOBやOGがコメントしてくれており、転職時のミスマッチを防ぐのに役立ちます。
会社を辞めた人は「転職会議」に正直に感想を述べることが多く、参考になるので必ず入社企業の評判は見ておきましょう。
参考記事:転職会議の口コミは信頼できる?【実際に使ってみた感想と評判の信憑性を解説】
8.退職するなら、すぐに再転職に動き出そう!
ここまで試用期間中で仕事を辞めるメリット&デメリットについてお伝えしました。
試用期間中に退職すれば「第二新卒の資格」を失うことなく、再度チャレンジできます。更に、20代-30代の最も貴重な時間を、向いてない・きらいな仕事で無駄にせずに済みます。
僕自身「本当にこの会社でいいんだろうか」と5年同じ会社で働いたことで、年収や仕事の機会を大きく失い、体調も崩しました。
あのとき「辞めます」の一言が言えたら、また違った5年間を過ごせたと心から後悔しています。
「試用期間中で本当に辞めていいのだろうか?」と不安になったり、「働く人はいい人ばかり」「上司や同僚にお世話になっている」など考えてしまうと思いますが、100%納得できてない会社に固執し、抜け出せなくなる前に、自分の選択を信じて前に進んでいきましょう!
本記事を読んでくれるあなたのキャリアが、最高にうまくいくことを心から応援しています!
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